2026年7月、作家の東野圭吾さんが大腸がんのため逝去されたという報道がありました。
日本を代表する作家の訃報は多くの人に衝撃を与えるとともに、大腸がんという病気への関心を高めるきっかけにもなっています。
本記事では東野圭吾さん個人の病状や治療経過を扱うものではなく、一般論として大腸がんの現状や検診の重要性について解説します。
大腸がんは日本人に多いがんの一つ
大腸がんは、日本で罹患数の多いがんの一つとして知られています。 食生活の欧米化や高齢化の影響もあり、患者数は増加傾向にあります。
また、大腸がんは男性・女性ともに発症が多く、特に40代後半から増加し始め、50代以降でリスクが高くなることがわかっています。
大腸がんの主なリスク要因
- ・加齢
- ・肥満
- ・運動不足
- ・飲酒習慣
- ・喫煙
- ・赤身肉や加工肉の過剰摂取
- ・家族歴
生活習慣と深く関わるがんであるため、誰にでも発症リスクがあります。
大腸がんは早期発見で治療成績が大きく変わる
大腸がんの大きな特徴の一つは、早期に発見できれば治療の選択肢が広がり、治癒が期待できる可能性が高まることです。 一方で、進行してから発見された場合は、治療が難しくなるケースもあります。
そのため、症状が出る前の段階で発見することが非常に重要です。
初期には自覚症状がほとんどない
大腸がんは早期では無症状のことが少なくありません。 以下のような症状が現れた場合には、すでに進行している可能性もあります。
- ・血便
- ・便秘や下痢が続く
- ・便が細くなる
- ・腹痛や腹部の張り
- ・貧血
- ・体重減少
しかし、これらの症状がないからといって安心はできません。 だからこそ定期的な検診が必要なのです。
検診によって大腸がん死亡リスクの低下が期待できる
大腸がん検診の代表的な方法が便潜血検査です。 便の中に肉眼では確認できない微量の血液が混じっていないかを調べる検査で、多くの自治体で実施されています。
便潜血検査は身体への負担が少なく、自宅で行えるため、多忙な方でも受診しやすいことが特徴です。
検査で陽性となった場合は、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることで、がんだけでなく前がん病変である大腸ポリープの発見にもつながります。
検診で得られるメリット
- がんを早期発見できる
- 治療の負担を軽減できる
- 入院期間の短縮が期待できる
- 生存率の向上につながる
- 大腸ポリープの段階で治療できる場合がある
なぜ検診受診率は伸び悩んでいるのか
大腸がん検診の有効性が知られている一方で、検診を定期的に受けていない人も少なくありません。
その理由としては、 「症状がない」 「忙しくて時間がない」 「検査が面倒」 「がんが見つかるのが怖い」 といった声が挙げられます。
しかし、症状が現れてからでは治療の選択肢が限られる場合があります。 検診は病気を見つけるためだけでなく、安心して生活するための機会でもあります。
40歳を過ぎたら検診を習慣に
厚生労働省では40歳以上を対象に大腸がん検診を推奨しています。 特に家族に大腸がん患者がいる場合や生活習慣にリスク要因がある場合は、より積極的な受診を検討したいところです。
年に一度の検診が、将来の健康を守る大きな一歩になる可能性があります。
まとめ
大腸がんは、日本人にとって非常に身近な病気ですが、早期発見によって治療が期待できるがんでもあります。
自覚症状がない段階で見つけるためには、定期的な検診が欠かせません。 忙しい毎日の中でも、自分自身や家族の未来のために、大腸がん検診を受ける習慣を持つことが大切です。
「症状がないから大丈夫」ではなく、「症状がない今だからこそ検診を受ける」。 その意識が、命を守ることにつながるかもしれません。
