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マウスピース矯正の特徴と選ばれる理由

マウスピース矯正はどのような特徴がありますか?

透明な装置を使用するため、周囲に気づかれずに歯並びを整えられる点が大きな魅力です。 治療を検討中の方は、まず専門の歯科医師に相談し、ご自身の歯並びに適応できるか確認することをおすすめします。
装着しても目立ちにくく食事の際に取り外しができる
マウスピース矯正で使用する装置は、薄く透き通ったなめらかな樹脂素材でできています。
お口の中に装着しても周囲の視線を集めにくく、会話中も自然な笑顔を保てるという大きなメリットがあります。
さらに、お食事の際にはご自身の手で簡単に取り外しができるため、装置に食べ物が挟まる不快感に悩まされる心配がありません。
カレーなどの色の濃い食べ物や、硬いお肉なども普段通りに美味しく味わうことができます。
また、従来の装置と比較すると清掃性が高く虫歯のリスクも低いです。
大切なイベントや記念撮影のときだけ一時的に外すことも可能であり、ストレスの少ない快適な日常生活を送りながら、少しずつ理想の歯並びへと近づけていくことができます。
金属アレルギーの心配がなく痛みを抑えた治療が可能
従来の矯正装置で使用される金属装置を用いないため、金属アレルギーをお持ちの方でも安心して治療を始められます。
お口の中の粘膜を傷つけるリスクも低く、口内炎ができる頻度も大幅に減少します。
また、コンピュータによる精密な設計に基づいて、少しずつ段階的に歯を移動させていく装置を作ります。
ワイヤーを強く締め上げたときのような鋭い痛みが発生しにくく、じんわりとした優しい圧力が加わるのが特徴です。
新しい装置に交換した直後に軽い締め付け感が生じることがありますが、数日で穏やかに馴染んでいきます。
痛みに敏感で不安を感じる方は、事前のカウンセリングで担当医に相談してみてください。
ワイヤー矯正と比較して通院回数が少なく済む
あらかじめ作成された綿密な治療計画に沿って、患者様ご自身で定期的に新しい装置へ交換していくシステムです。
ワイヤー矯正のように、装置の調整のために頻繁に歯科医院へ通う必要がありません。
ワイヤー矯正が4~6週に1回の通院頻度に対して治療が軌道にのれば(正確に使用できるようになれば)2ヶ月から3ヶ月に1回程度となるため、学業やお仕事で忙しい日々を送る方にとって非常に魅力的な選択肢となります。
長期間の出張や留学を控えている場合でも、事前に複数枚の装置を受け取ることで治療を継続できるケースがあります。
接着している装置が外れてしまうリスクも低いため予定外の通院も増えにくいのも大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、スケジュール通りに進んでいるかを確認する大切な機会ですので、指定された定期検診には必ず足を運び、気になることがあれば次回の予約を待たずに受診することが大切です。
画像出典:坂東矯正歯科
マウスピース矯正でよくきく4つの課題

どのようなつまずきが多いのでしょうか?

噛み合わせの悪化や、想定以上に治療期間が延びてしまうといったケースが数多く報告されています。 少しでも異変を感じた際は、自己判断せずに担当医へ早急に相談することが成功への近道となります。
①噛み合わせに違和感が出た・理想の歯並びにならなかった
▼ 主な症状
・上下の歯が正しく噛み合わない
・奥歯でしっかり噛めない
・一部の歯にだけ強い負担がかかる
・シミュレーション通りに歯が動かない
・歯が前に傾き、出っ歯のような見た目になる
▼ 主な原因
・噛み合わせバランスの調整不足
・見た目中心の治療で機能面が十分に考慮されていない
・検査診断が不十分
・装置の不適切な使用、使用時間不足
・臼歯からのコントロールが行われていない、うまくいっていない
▼ リスク
・計画とのズレを放置すると、修正が難しくなる▼ 対処・注意点
・食事時に違和感があれば早めに受診
・専門的な調整が必要なため、経験豊富な医師の診断が重要
・違和感があれば早期に歯科医師へ相談し、軌道修正を行う
・現在の咬合の再評価とゴールと治療計画の再設定が必要
・患者さんの使用方法の再評価をしてもらい正しい使用方法の再指導をうけて実行する
③治療中に虫歯や歯周病になった
▼ 主な症状
・虫歯や歯周病の発症・悪化
・歯茎の腫れ、しみる痛み
▼ 主な原因
・マウスピースにより唾液の自浄作用が低下
・汚れが残ったままの装着
・口腔ケア不足
・マウスピースを装着したままの飲食
・唾液の緩衝作用が低下する
▼ リスク
・歯並びが整っても歯の健康が損なわれる
▼ 対処・注意点
・丁寧な歯磨き・フロスを習慣化
・定期的なクリーニングを受ける
・痛みや異常があれば医療機関に相談
・装置を装着したままの飲食を控える
④治療期間が事前のシミュレーションより長引いた
▼ 主な症状(状況)
予定期間を過ぎても治療が終わらない
▼ 主な原因
装着時間不足や装置の不適切な使用
▼ リスク
・治療期間が数年単位で延びる可能性
・精神的・時間的な負担の増加
・咬み合わせの悪化
・再排列不可
▼ 対処・注意点
・進行状況を定期的に確認する
・不安を感じたら医師と相談する
・今後の見通しについてしっかり話し合う
・指示、指導通り正確に使用する
なぜマウスピース矯正でつまずいてしまうのか?主な3つの原因

マウスピース矯正でのつまずきを引き起こす主な原因は何ですか?

患者様ご自身の自己管理不足と、担当する歯科医師の診断力不足が大きく関わっています。原因を正しく理解し、信頼できる医療機関へ早めに相談することが大切です。
①患者側の装着時間や自己管理の不足
マウスピース矯正は、患者様ご自身で装置を着脱できる手軽さがある反面、徹底した自己管理が成功の鍵を握っています。
原則として1日20時間以上の装着時間が義務付けられており、食事と歯磨きの時間以外は常にお口の中に入れておく必要があります。
お出かけ先で装置を外したままうっかり長時間放置してしまったり、旅行中に面倒になって装着を怠ったりすると、歯には想定した力が加わらなくなります。
その結果、次の段階の装置が全く入らなくなり、治療計画全体が白紙に戻ってしまう恐れがあります。
ご自身のライフスタイルに照らし合わせて、厳しいルールを毎日継続できるかどうかを事前にしっかり見極めることが重要です。
②骨格的な問題など適応外の症例での無理な治療
全ての方の歯並びが、マウスピース矯正だけで完璧に治るわけではありません。顎の骨格そのものに大きなズレがある場合や、歯を大きく移動させるために複数本の抜歯が必要となる重度な症例においては、マウスピース単独での治療は非常に困難です。
上記のような適応外の難しい状態であるにもかかわらず、「目立たないから」という理由だけで無理やり治療を強行すると、歯の根っこに深刻なダメージを与え、取り返しのつかない状態へと繋がります。
ご自身の症状が本当に適応範囲内なのか疑問を感じた際は、一つの医院の判断に固執せず、他の専門医へ足を運んでセカンドオピニオンを求める勇気を持つことが身を守る手段となります。
③担当医師の精密な診断と治療計画のスキル不足
専用のソフトウェアを使用すれば、コンピュータが自動的に歯の動くシミュレーションを作成してくれます。しかし、その計画は不完全であり、無理のある計画を出してくることがあります。その3D映像を鵜呑みにしてそのまま発注するだけの歯科医師では、設計そのものに無理があるので治りません。
デジタルの計測、分析は大変価値がありますが最終的には矯正歯科医師の専門知識や高度な技術が不可欠です
安易な広告や価格設定だけで決めるのではなく、最低でもセファロ分析(矯正歯科用レントゲン分析)を行っている歯科医院、骨格を含めた予測模型(矯正治療シミュレーション)を行っている歯科医院で納得のいく治療計画を立ててもらうことが必要です。
画像出典:坂東矯正歯科
マウスピース矯正のつまずきを確実に防ぐための自己管理術

治療を成功させるために自分でできることは何ですか?

毎日の装着時間と使用方法を厳守し、お口の中を常に清潔に保つことが非常に重要です。まず『正しく使用しないと治らない』ということを理解しましょう。事実を理解すれば取り組み方が変わるはずです。
決められた装着時間を守りチューイを正しく活用する
美しい仕上がりを目指すためには、1日22時間という装着時間を確実に守ることが前提となります。
また、ただ装着するだけでなく、チューイを毎回装着時に必ずしっかり噛み込むことで、歯とマウスピースを隙間なく密着させることが重要です。
前歯から奥歯まで均等に噛み、細かな浮きが出ないよう意識しましょう。
浮きや違和感を放置するとズレが蓄積し、治療結果に大きく影響してしまいます。
▼ポイント
チューイを噛む習慣を徹底し、使用時間を守れていれば急に合わなくなる可能性は限りなく減らせます。使用方法を厳守しているのに合わなくなるのは製品エラーの可能性や脱着による変形が疑われますのでクリニックへ連絡をしましょう。
飲食時の取り外しルールを守り口腔内を常に清潔に保つ
お水以外の飲み物や食事を口にする際は、面倒に感じても必ず装置を外すという鉄則を守りましょう。
装置を装着したままコーヒーや紅茶を飲むと、プラスチックの素材が茶色く変色してしまい、透明で目立たないという大きなメリットが失われてしまいます。
また、糖分を含むジュースやスポーツドリンクが装置と歯の間に入り、pHが低下しカリエスリスクが高まる原因となります。
食後には丁寧に歯を磨き、清潔にしてから再装着する習慣をつけてください。
▼ポイント
従来の装置(マルチブラケット装置)と比較すると、はるかに清掃性が高く、虫歯・歯周病になるリスクはかなり低いです。
しかし矯正治療中は少なからず虫歯・歯周病になるリスクは高くなりますので、口腔内はもちろん装置のクリーニングも大切になります。
治療終了後も保定装置であるリテーナーの装着を途中でやめない
マウスピース治療が終了して歯並びが整った後でも、歯はまだ不安定で元の位置に戻ろうとします。
保定装置の使用時間の指導は歯科医師により差があるようです。また咬み合わせや顎の骨の形によって戻りやすさに差があると言われています。
この「後戻り」を防ぐためには、保定装置であるリテーナーを医師の指示通りに継続して装着することが欠かせません。
一般的には最初の半年から1年は22時間装着し、その後は半日→就寝時中心へと徐々に使用時間を減らしていきます。
近年では就寝時は一生使用した方が良いという考え方が主流の様です。主治医と相談して使用方法を決めましょう。
▼ポイント
リテーナーの装着を自己判断でやめてしまうと、長期間の努力が水の泡となってしまいます。違和感があればすぐに受診して指示をもらいましょう。
リテーナーを指示通りに継続することが、美しい健康な歯並びを守るための重要ポイントになります
マウスピース矯正のつまずきを防ぎ理想の歯並びを手に入れよう

マウスピース矯正のつまずきを防ぎ、理想の歯並びを叶えるには?

ご自身の徹底した自己管理と、実績のある信頼できる歯科医師を選ぶことが最も重要です。 この記事でご紹介したインビザラインなどの具体的なつまずきや後悔しないための対策を参考にしてください。また、治療期間中や保定治療の期間中に違和感を覚えたら、一人で抱え込まずに専門の医師へ早急に相談しましょう。早期の対処健康で美しい笑顔への一番の近道となります。
(監修・執筆:坂東 三史)
