ジャズベーシスト・鈴木良雄さんが80歳で逝去。公式発表の内容と「肺腺がん」とは

2026/10/02更新

鈴木良雄_逝去
ジャズベーシスト、作曲家として国内外で活躍した鈴木良雄さんが、2026年9月23日に逝去しました。80歳でした。 本記事では、公式発表をもとに鈴木良雄さんの略歴や逝去までの経緯を紹介するとともに、報道された肺腺がんについて、公的機関の情報に基づき一般的な内容を解説します。

ジャズベーシスト・鈴木良雄さんが80歳で逝去

鈴木良雄さんの公式サイトは、2026年9月28日付で逝去を発表しました。発表によると、鈴木良雄さんは9月23日、家族に見守られる中で亡くなったということです。

葬儀と告別式は、遺族の意向により近親者のみで既に執り行われました。また、後日、お別れの会を兼ねた追悼ライブが予定されています。開催時期や会場などの詳細は、改めて案内されるとしています。

鈴木良雄さんがリーダーを務めていたTHE BLENDの年内公演については、峰厚介さん、中村恵介さん、ハクエイ・キムさん、本田珠也さんの4人で出演する予定と発表されました。公式サイトでは、骨折の治療中だった鈴木良雄さんが、生前にメンバーへ公演の継続を託していたことも明らかにされています。

鈴木良雄さんの略歴

「チンさん」の愛称で親しまれたジャズベーシスト

鈴木良雄さんは、ジャズベーシスト、作曲家として長年にわたり活動しました。「チンさん」の愛称でも親しまれ、1969年から1973年にかけて、渡辺貞夫さんや菊池雅章さんのグループで演奏しました。

スポーツニッポンは、鈴木良雄さんがバイオリン製作者の家系に生まれ、幼い頃から楽器に親しんでいたと報じています。その後、渡辺貞夫さんの助言を受け、ベーシストへ転向したとされています。

渡米後は世界的なジャズミュージシャンと共演

1973年に渡米した鈴木良雄さんは、1974年にスタン・ゲッツ・グループへ参加しました。さらに、1974年から1976年にかけて、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズのレギュラーベーシストとして活動しました。

ニューヨーク滞在中は、多くのミュージシャンとの演奏に加え、クラシックの作曲法も学びました。ジャズとクラシックの要素に、日本人としての感性を重ねながら、自身の音楽表現を築いていったと公式サイトでは紹介されています。

帰国後も自身のグループで創作活動を継続

鈴木良雄さんは1985年に帰国しました。その後は、MATSURI、EAST BOUNCE、BASS TALK、THE BLENDなど、自身のグループを中心に活動し、数多くのオリジナル曲を発表しました。

演奏家としてだけでなく、作曲家、バンドリーダーとしても長く創作を続け、日本のジャズシーンを支えた人物の一人として知られています。

事務所が発表した入院から逝去までの経緯

公式発表によると、鈴木良雄さんは2026年8月に上腕部を骨折し、入院しました。その際に受けた検査で悪性腫瘍が見つかり、治療を続けていましたが、9月23日に亡くなりました。

ここで注意したいのは、公式発表では「骨折の検査をきっかけに悪性腫瘍が発見された」と説明されているだけであり、骨折の原因が腫瘍だったとは示されていない点です。したがって、両者に因果関係があったと判断することはできません。

また、公式サイトでは、悪性腫瘍の種類や発生部位、病期、治療方法などは公表されていません。読売新聞は死因を「肺腺がん」と報じていますが、公式発表との情報の違いを踏まえ、本記事では肺腺がんを「報道された病名」として扱います。

報道された「肺腺がん」とは

肺がんの組織型の一つ

肺腺がんは、肺から発生する原発性肺がんに含まれる組織型の一つです。肺がんには腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、小細胞がんなどがあり、肺腺がんは「非小細胞肺がん」に分類されます。

肺がんの発生には、喫煙や受動喫煙をはじめ、環境的要因や遺伝子の異常など、さまざまな要因が関係します。ただし、肺腺がんはたばこを吸わない人にも見られ、発症の原因を一つに特定できない場合があります。

そのため、個人の喫煙歴や生活習慣だけから、発症原因を判断することはできません。鈴木良雄さんについても、肺腺がんの発症要因や背景を示す情報は公表されておらず、推測は避ける必要があります。

早期には症状が見られないこともある

肺がんは、早期には自覚症状が見られないこともあり、進行してから症状が現れる場合があります。主な症状には、咳、痰、血痰、胸の痛み、動いたときの息苦しさ、動悸、発熱などがあります。

ただし、これらは肺炎や気管支炎など、ほかの呼吸器疾患でも生じる症状です。症状があるからといって、肺がんであるとは限りません。また、症状がない状態で健康診断や別の病気の検査を受け、偶然見つかることもあります。

国立がん研究センターのがん情報サービスでは、原因の分からない咳や痰が2週間以上続く場合、血痰が出た場合、原因の分からない発熱が5日以上続く場合などには、早めに医療機関を受診するよう案内しています。

治療は組織型や病期などに応じて検討される

肺がんの治療方針は、がんの組織型、病期、患者の全身状態などを総合的に確認したうえで検討されます。肺腺がんでは、病状に応じて手術、放射線治療、細胞傷害性抗がん薬、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬などが選択肢となります。

特に薬物療法については、がん細胞に特定の遺伝子異常があるかどうかなどによって、選択される薬が異なる場合があります。一方で、年齢や全身状態、併存する病気などによっても治療の適否は変わるため、治療内容は一人ひとり異なります。

本記事で紹介した情報のみから、個別の病状や治療法を判断することはできません。気になる症状がある場合や、検査・治療について確認したい場合は、呼吸器内科などの医療機関へ相談してください。

日本のジャズ界に残した大きな功績

「チンさん」の愛称で親しまれた鈴木良雄さん。その演奏と作品は、これからも多くの人々の記憶に残り、日本のジャズシーンで受け継がれていくことでしょう。公式サイトでも、その音楽が今後も多くの人々に愛され続けることを願う言葉がつづられています。

長年にわたり国内外のジャズシーンで演奏を届けてきた鈴木良雄さんのご冥福を、心よりお祈りいたします。

※本記事は、公開されている報道および公式発表に基づき作成しています。医師の監修を受けた記事ではなく、一般的な情報の提供を目的とするもので、医師による診断や治療に代わるものではありません。また、肺腺がんに関する記述は一般的な医学情報であり、故人の個別の病状や治療経過を示すものではありません。

参考情報

鈴木良雄さん公式サイト「逝去のお知らせ」: https://chin-suzuki.com/obituary/

国立がん研究センター中央病院「肺腺がんについて」: https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/thoracic_surgery/200/20201211234617.html

国立がん研究センター がん情報サービス「肺がん」: https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/index.html

国立がん研究センター がん情報サービス「肺がんについて」: https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/about.html

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