声優・矢口アサミさんが逝去。所属事務所の発表と心不全について

2026/09/30更新

声優・矢口アサミさんが逝去 所属事務所の発表と心不全について
声優・俳優として活動していた矢口アサミさんが、2026年9月26日に逝去したことを、所属事務所のケンユウオフィスが同月28日に公式サイトで発表しました。葬儀については、遺族の意向により近親者のみで執り行われるとしています。 矢口アサミさんは、「たまごっち!」シリーズのくちぱっち役をはじめ、「銀魂」の坂田銀時の幼少期役、「スーパーロボット大戦OG」シリーズのカチーナ・タラスク役など、数多くの作品に出演してきました。 本記事では、所属事務所が公表した内容や矢口アサミさんの歩みを振り返るとともに、一部報道で伝えられた「心不全」について、公的機関が公開している情報をもとに解説します。

声優・矢口アサミさんが逝去 所属事務所が2026年9月28日に発表

ケンユウオフィスは2026年9月28日、公式サイトで矢口アサミさんが同月26日に急逝したことを発表しました。

公式発表では、生前に寄せられた厚意への感謝を伝えるとともに、葬儀は遺族の意向により、近親者のみで執り行われることが示されています。

同社の代表取締役を務める堀内賢雄さんとスタッフは、矢口アサミさんがケンユウオフィスの創立初期から事務所を支えてきたことに触れ、その人柄を「明るくて 面倒見が良くて」と振り返りました。発表の最後には、長年の活動への感謝と追悼の言葉がつづられています。

現時点で、所属事務所の公式サイトに掲載された訃報には、死亡場所や逝去に至る詳しい経緯などは記載されていません。

矢口アサミさんの略歴

矢口アサミさんは埼玉県出身で、誕生日は7月31日です。報道では、2002年にデビューし、声優・俳優としてアニメ、ゲーム、舞台などで活動していたと紹介されています。逝去時の年齢は47歳と報じられました。

テレビアニメやゲーム作品のキャラクターボイスだけでなく、舞台作品にも出演するなど、幅広い分野で活動していました。

「たまごっち!」シリーズのくちぱっち役

矢口アサミさんの代表的な役の一つが、「たまごっち!」シリーズのくちぱっちです。テレビアニメをはじめ、劇場作品やゲームなどでも同役を担当していました。

くちぱっちは、長年にわたって幅広い世代に親しまれてきたキャラクターです。その声を通じて、矢口アサミさんを知った人も少なくないでしょう。

「銀魂」では坂田銀時の幼少期を担当

アニメ「銀魂」では、主人公である坂田銀時の幼少期を演じました。 現在の坂田銀時とは異なる、幼少期の姿を声で表現した役であり、矢口アサミさんの出演作として広く紹介されています。

ゲームや舞台などでも活動

「スーパーロボット大戦OG」シリーズではカチーナ・タラスク役、「BLACK LAGOON」ではソーヤー役などを担当しました。

このほか、「ドラえもん」のはる夫役を担当したほか、舞台「よろず占い処 陰陽屋へようこそ」などにも出演したと報じられています。

子ども向けのアニメ作品からゲーム、舞台まで、さまざまな媒体やジャンルで活動を続けてきた声優・俳優でした。

所属事務所の発表と心不全に関する報道

公式サイトの訃報では「急逝」と発表

ケンユウオフィスが公式サイトに掲載した訃報では、矢口アサミさんが2026年9月26日に「急逝」したことが発表されています。ただし、公式サイト上の訃報本文には、具体的な死因は記載されていません。

一方、一部メディアでは、所属事務所が「心不全により急逝」と説明したと報じています。

そのため、現時点で確認できる情報は、所属事務所の公式発表では「急逝」、一部報道では所属事務所の説明として「心不全」と伝えられている、というものです。

心不全とは

心不全とは、心臓の働きが低下し、全身が必要とする血液を十分に送り出しにくくなった状態をいいます。

国立循環器病研究センターは、心不全について、心臓の働きが不十分になった結果として生じる体の状態であり、原因や程度、症状の現れ方はさまざまであると説明しています。

また、日本循環器学会と日本心不全学会は、心不全を一般向けに「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義しています。医学的には一つの病名というより、心臓の機能が低下することで生じる病態として扱われます。

「心不全」という言葉だけでは、原因となった病気や発症までの経過を特定することはできません。

心不全の原因は一つではない

心不全は、さまざまな心臓の病気や心臓への負担によって起こることがあります。 国立循環器病研究センターでは、心不全の原因となる病気として、次のようなものを挙げています。

・心筋梗塞や狭心症

・高血圧

・心臓弁膜症

・心筋症

・不整脈

・先天性心疾患など

これらの病気によって心臓に負担がかかったり、心臓の筋肉や弁、拍動のリズムに異常が生じたりすると、全身に血液を送り出す働きが低下し、心不全につながることがあります。

ただし、上記はあくまで心不全についての一般的な医学情報です。矢口アサミさんが、これらの病気を患っていたことを示すものではありません。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療の代わりとなるものではありません。検査や治療の必要性については、医師が症状や検査結果などを踏まえて判断します。

心不全でみられることがある症状

心臓が十分な血液を送り出せなくなると、体に必要な酸素や栄養が届きにくくなったり、体内に水分がたまりやすくなったりします。 その結果、心不全では次のような症状がみられることがあります。

息切れや呼吸の苦しさ

心不全では、坂道や階段を上ったときに息切れを感じたり、以前より疲れやすくなったりすることがあります。

状態が進行すると、横になると息苦しくなり、体を起こした状態でなければ呼吸しにくい「起坐呼吸」がみられる場合もあります。

足のむくみや体重の増加

心臓の働きが低下して腎臓へ流れる血液が少なくなると、尿量が減り、体内に水分がたまることがあります。

その結果、足の甲やすねがむくんだり、水分の貯留によって短期間で体重が増えたりする場合があります。

疲れやすさ

全身に十分な血液を送り出しにくくなることで、だるさや疲れやすさを感じることもあります。

ただし、息切れ、むくみ、疲れやすさなどは、心不全以外の病気や一時的な体調変化でも起こり得る症状です。症状だけで心不全と判断することはできません。

気になる症状が続く場合は医療機関に相談を

息切れや足のむくみ、急な体重の増加、疲れやすさなどが続く場合は、自己判断せず、かかりつけ医や医療機関に相談しましょう。

国立循環器病研究センターは、息切れや足のむくみを心不全で比較的多くみられる初期症状として挙げ、こうした症状が現れた場合は医療機関を受診するよう案内しています。

心不全の有無や原因を調べる際には、症状や診察所見に加え、必要に応じて血液検査、胸部レントゲン検査、心電図検査、心臓超音波検査などが行われます。検査内容は症状や体の状態によって異なります。

強い呼吸困難、胸の痛み、意識の異常などの症状がある場合は、緊急性のある病気も考えられます。症状が強い場合や急激に悪化した場合には、速やかに医療機関へ連絡してください。

まとめ

矢口アサミさんは、「たまごっち!」シリーズのくちぱっち役、「銀魂」の坂田銀時の幼少期役、「スーパーロボット大戦OG」シリーズのカチーナ・タラスク役など、幅広い作品に出演してきました。

所属事務所の公式サイト上の訃報では「急逝」とされ、一部報道では所属事務所の説明として「心不全により急逝」と伝えられています。一方、心不全に至った具体的な原因疾患や詳しい経緯は公表されていません。

心不全は、さまざまな心臓の病気などによって、心臓が全身に必要な血液を十分に送り出しにくくなった状態です。息切れやむくみ、疲れやすさなどがみられることがありますが、症状だけで判断することはできません。気になる症状が続く場合は、医療機関に相談しましょう。

矢口アサミさんが声を吹き込んだ数々のキャラクターや作品は、これからも多くの人の記憶に残り続けるでしょう。謹んで哀悼の意を表します。

参考情報

ケンユウオフィス

国立循環器病研究センター「心不全」

この記事の著者

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