普段の診療ではなかなか聞くことのできない、仕事への考え方や人生の歩み。その言葉から見えてくるのは、医療の世界だけにとどまらない、私たち自身の仕事や生き方のヒントにもなるのではないでしょうか。
本シリーズでは医師一人ひとりの素顔に迫ります。
今回は地域の患者一人ひとりに寄り添い、分かりやすく丁寧な説明を心がけているという山田 訓也先生にお話を伺いました。
お話を聞いたのは
プロフィール
| 出身地 | 三重県です。 |
|---|---|
| 趣味・休日の過ごし方 | 子どもと遊んだり、公園に行って遊んだりしています。ほかに筋トレ、ジョギング、映画鑑賞をしています。 |
| 最近ハマっていること | カラオケです。 |
| 好きな言葉(座右の銘) | 継続は力なり、です。 |
| リフレッシュ方法 | お風呂です。 |
| 子どものころの夢 | 特にありませんでした。 |
| 学生時代に熱中したこと | 陸上競技です。中学1年から25歳ごろまで続けていました。種目は短距離で、100メートルです。 |
Q1. 医師を志したきっかけや現在の診療につながる原体験を教えてください。
正直なところ、これといったきっかけは特にありません。面接でもよく「なぜ医学部に入ったのか」と聞かれるのですが、はっきりとした理由は思い当たらないというのが本音です。家族に医者や医療関係者は誰もいませんでしたが、気づいたら医学部に進んでいました。
診療科として消化器内科を選んだ理由は、比較的はっきりしています。
初期研修を終えて何科に進もうかと考えたとき、消化器内科は内視鏡でポリープやがんを見つけ、それを切って治すという流れがわかりやすく、その分かりやすさが自分の性に合っていると感じました。
また、消化器内科は内視鏡をメインに扱う技術屋的な側面があり、朝から晩まで内視鏡に触れているような、手技の多い診療科です。そうした手技の多さを楽しいと思えたことが、この道を選んだ理由だと思います。
Q2. 患者さんと向き合ううえで大切にしていることは何ですか?
いまクリニックを運営していて、患者さんに満足して帰ってもらわなければ、また来ていただけません。ですから、どうすれば満足度を高められるかを最近よく考えています。
私が大切にしているのは、患者さんに納得して帰っていただくことです。納得とは、たとえば検査をしても何も説明しないのではなく、きちんと分かりやすく理解してもらえるように説明することだと考えています。
内視鏡はカメラがあって初めて見えるものであり、理解していただくまでにはハードルもありますが、だからこそ説明が一番スピーディで、かつ満足度を上げられる方法だと思っています。
とにかく説明に力を入れ、納得して帰っていただくことが、最終的な満足につながると考えています。
Q3. 医療に携わるうえで感じるやりがいは何ですか?
クリニックを開業する前、大きい病院で働いていたころは、開業するかどうかで迷いました。迷った大きな理由のひとつが、「やりがいがなくなるのではないか」という点です。
大きい病院では抗がん剤治療をしたり、胃カメラでがんを見つけたりといった、大きなことができていましたが、開業するとそれができなくなると考えたからです。
ですが、いざクリニックをやってみると、その地域に根ざして患者さんを長く診ていくことには、それはそれで別のやりがいがあると感じています。
また、大きい病院にいると専門性がある分、見る疾患が決まっていて範囲が狭くなりがちです。
一方でクリニックでは、消化器内科以外の病気の方も来られるので、やれることも多くやりがいはあるのではないかと実感しています。幅広く診る必要が出てくることも、ある種のやりがいだと感じています。
