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【医師監修】淋菌について知りたい全てのこと―感染から予防法まで

2025/12/01 22:38公開

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淋病(gonorrhea)は淋菌による性感染症で、男女ともに尿道炎や膣炎、骨盤内炎症などを引き起こします。初期症状は軽度または無症状で進行しやすく、不妊や重篤な合併症の原因になることも。本記事では、淋病の原因・症状・検査・治療法・予防策を医師監修で詳しく解説します。

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淋菌とは?

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淋菌は、性行為を介して感染する代表的な細菌性性感染症の一つです。男性・女性を問わず感染し、特に若年層に多く見られます。感染に気づかず放置してしまうと、不妊症や骨盤内炎症性疾患(PID)、新生児への感染など、重大な合併症につながる可能性があります。


淋菌の症状

淋菌感染症の症状は感染部位や性別によって異なります。また、無症状のことも多く、知らないうちに進行するケースもあります。

男性の症状

・排尿時の強い痛み

・黄色や白色の膿のような尿道分泌物

・睾丸痛

感染から2〜7日程度で症状が出現することが多く、症状がはっきりしているため受診に至りやすい傾向があります。

女性の症状

・おりものの増加や異常(膿性など)

・不正出血や性行為時の出血

・下腹部痛

・排尿時の違和感

女性は無症状のまま進行することがあり、気づいたときには子宮頸管炎や卵管炎を引き起こしている場合もあります。

その他部位の症状

咽頭:咽頭痛、違和感(無症状のことも)

肛門・直腸:かゆみ、排便時の痛み、分泌物(無症状のことも)

結膜:目やに、結膜の充血(新生児にも感染する)


淋菌の感染経路

性行為による感染

最も一般的な感染経路です。膣性交、オーラルセックス、アナルセックスを通じて、尿道・膣・咽頭・肛門に感染します。

母子感染

分娩時に母親から新生児へ感染し、新生児結膜炎(淋菌性結膜炎)を起こすことがあります。

その他の感染経路

稀ではありますが、性具の共用や濃厚なスキンシップなどにより感染する可能性も否定できません。


淋菌の検査方法

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検査の種類と特徴

現在は、核酸増幅検査が一般的となっております。最も感度・特異度が高い検査となっており、尿、膣ぬぐい液、咽頭・肛門ぬぐい液などで検査します。

薬剤感受性を調べる際には培養検査を行います。

検査が推奨されるタイミング

下記のような際は淋菌の検査をしましょう。

・性感染症の症状があるとき

・パートナーが陽性と判明したとき

・複数の性パートナーがいる場合

・他の性感染症が見つかったとき(クラミジアなど)


淋菌の治療方法

治療の流れと注意点

基本的には点滴もしくは筋肉注射による治療を行います。治療後、症状が改善しても自己判断で治癒したと考えず、治癒確認のための再検査を受けることが望まれます。また、治療前後に性行為を控えること、パートナーの同時治療も極めて重要です。


淋菌の予防策

日常生活での予防

・コンドームを正しく使用する

・性交渉の相手を限定する

・感染が疑われる場合は早期受診・検査

性感染症予防法

・定期的な検査(特に症状がなくても)

・感染が多い咽頭・肛門も検査対象に含める

・パートナーと感染についてオープンに話す


淋菌を放置した場合のリスク

男性へのリスク

・精巣上体炎(睾丸の腫れや痛み)

・不妊症(稀だが慢性化による精管の閉塞)

・他の性感染症への感染リスク増加(例:HIV)

女性へのリスク

・子宮頸管炎から骨盤内炎症性疾患(PID)へ進行

・卵管閉塞による不妊症

・異所性妊娠のリスク増加

耐性菌の問題

近年、淋菌は抗菌薬への耐性が進んでおり、従来の治療法では効果が不十分な例も見られます。薬剤感受性を把握した上での治療が必要な時代になってきています。


淋菌に関するよくある誤解

誤解1: 症状がすぐ現れる

実際には無症状で経過することも多く、特に女性では気づかれにくい傾向があります。

誤解2: コンドームで完全に予防できる

コンドームは非常に有効な予防手段ですが、100%ではありません。特にオーラルセックスなどでの感染リスクは残ります。

誤解3: 一度感染すると免疫ができる

淋菌は何度でも感染します。一度治っても再感染のリスクがあり、予防意識が重要です。


まとめ:淋菌について知っておくべきこと

淋菌感染症は非常に身近な性感染症でありながら、無症状や誤解の多い疾患でもあります。放置によるリスクは大きく、早期発見と適切な治療が鍵となります。特に再感染や耐性菌の問題もあるため、検査後のパートナー治療や治癒確認までを含めた対応が大切です。

ペアライフクリニックでは、予約不要・匿名・完全個室の検査体制を整えております。少しでも不安がある方は、お一人で抱え込まずにご相談ください。


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