自分磨きの一つとして美容医療が一般化し多様化するなかで、「悩みを相談してみたいけど、敷居が高い」「どのクリニックを選べばいいのかわからない」といった不安を抱く方は少なくありません。
そんな中、2026年3月、阪急塚口駅に開院した「イシダイ美容クリニック」。 白を基調に、温かみのあるオレンジをあしらった清潔感あふれる院内で、穏やかな笑顔を見せるのは平尾聖人院長です。救急医療の最前線で命と向き合ってきた医師が、なぜ「美容医療」の世界を志したのか。その真意と新しいクリニックに込められた想いを伺いました。
お話を聞いたのは
マイナスからゼロ、そしてプラスへ。救急医療の最前線から美容の道へ転身した理由

――本日はありがとうございます。まず、先生が美容医療の道に進まれた理由を教えてください。
私は当初、循環器内科医を志し、初期研修期間は循環器内科や救急医療の最前線で研鑽を積みました。目の前の命が繋がる瞬間に医師としての使命感を感じていたため、連続した当直も全く苦にならず治療に没頭する毎日でした。転機となったのは医師3年目。専門を選択する時期と、美容医療が急速に発展していく時期が重なったことです。
治療とは、病気という「マイナス」の状態を「ゼロ(日常)」に戻す、非常に尊い仕事です。一方で美容医療は、外見のお悩みが解消されることで患者様の幸福度が上がり、笑顔が増える。人生を「プラス」にまで持っていける力があることに気づきました。それなら早い段階から経験値を高めたいと考え、大手美容外科へ転身しました。そこから多くの経験を積み、院長として経営にも携わりました。
その経験を踏まえ、自分の理想とする医療を形にしたいと考え、今回このクリニックを立ち上げました。
――美容医療を通じて患者様の人生を豊かにしたいという想いで美容医療の道に進み、クリニックを立ち上げたのですね。それでは、新しいクリニックのコンセプトを教えてください。
場所は阪急塚口駅の医療モール内です。私は神戸出身で阪急沿線に住んでいたこともあり、非常に愛着のある地域です。
「前から悩んでいたけれど、クリニックには行ったことがない」という方が、気軽に入りやすい「美容医療の入口」となることを目指しています。
感覚ではなく「エビデンス」で語る。患者様ファーストを貫くための誠実な対話

――大手美容クリニックで数多くの手術を手がけてこられたかと思いますが、具体的な診療メニューを教えてください。
これまでのキャリアでは美容外科の比重が大きく、特にフェイスラインと目元の施術では、前職時代も多くの指名をいただいてきました。当院では「気軽に通える入り口」として、お肌管理を中心とした美容皮膚科メニューを充実させています。同時に、目元の埋没法や糸リフトなど、ダウンタイムの少ない外科メニューも厳選して構成しています。
――カウンセリングでは、最初から先生がお話をされるそうですね。
はい。カウンセリングにあたりましては、カウンセラー任せにせず、最初から私自身がじっくり時間をかけて行います。重視しているのは、医学的エビデンスに基づいた提案です。医学的根拠やメーカーのデータを数値で示し、感覚論に頼らない説明を心がけています。
施術のメリットだけでなく、デメリットも誠実にお伝えした上で、複数の選択肢をご提案します。場合によっては、ご要望に対して「今は無理に行わなくてもよい」とはっきりお伝えすることもあります。
――「しなくてもいい」と言っていただけるのは、患者様も非常に安心できますね。
そうですね。患者様が持っていない知識を補い、今の状態に本当に必要な選択肢だけを提示する。派手な変化を追うのではなく、その方に合った「自然なゴール」への最短ルートを、一緒に見つけていきたいと考えています。
自らが全ての施術を体験。実体験に基づく「痛みに配慮した治療」

――美容医療は「術後の腫れ」を心配される方も多いですが、どのようなことを大切にされていますでしょうか?
第一に、何よりも「患者様の安全性」を優先しています。私は救急現場で全身管理に携わってきたため、安全性に対する意識は人一倍強いです。特に、生活や仕事がある患者様が最も不安に思われるのはダウンタイムですよね。そこをできる限り最小限にするために、手技の工程一つひとつに工夫を凝らしています。
――導入されている機器についてもこだわりがあるとか。
高周波治療器の「デンシティ(DENSITY)」や、光治療の「ルメッカ(LUMECCA)」など、設備には積極的に投資しています。
これらも全て私自身が体験し、痛みの程度や経過に納得したものだけを導入しました。
通常は看護師が行うことの多い照射についても、医師である私が直接行うメニューを用意しています。
肌状態を見極めながら出力を細かく調整することで、安全性に配慮しつつ、ダウンタイムを最小限に抑えることも期待できます。
「自分を好きになる」ことで人生は変わる。

――美容医療を通じて、患者さんにどのような変化を感じてほしいですか?
美容医療は、仮に受けなかったとしても日常生活に支障はありません。しかし、鏡を見た時に「今日の自分、ちょっといいな」と思える。その小さな自己肯定感の積み重ねが、人生を劇的に変えるんです。「自分に自信が持てて、婚活がうまくいきました」「お化粧が楽しくなって外出が増えました」。そんな笑顔の報告をいただくことが、私の最大の原動力です。
――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
美容医療を「特別な場所」だと思わずに、例えば少し体調が悪い時に内科へ行くような感覚で、まずはご相談に来てください。イシダイ美容クリニックは地域密着型で、皆さんの美容医療の入り口になれる場所を目指します。患者さんとは、一度きりではなく、できるだけ長くお付き合いしていきたいと思っています。どんな些細なことでも、気軽にお話しに来てください。
(編集後記)
インタビュー中、「実はお喋りが大好きなんです」とはにかむ平尾院長。その気さくなお人柄こそが、このクリニックが掲げる「美容医療の入り口」というコンセプトそのものだと感じました。
救急現場で培われた強靭な精神と、一人ひとりの悩みに寄り添う繊細な優しさ。そして、自らの肌で安全性を確かめるプロとしての徹底した探究心。「ここなら安心して任せられる」――そう確信させてくれる、平尾院長の真っ直ぐな瞳が印象的な取材でした。
(取材:メディコレ編集部)
